ドナルド・トランプ氏が大統領に当選して1年が過ぎましたが、米国国内では依然として逆風が吹き荒れています。主力メデイアの多くがトランプ叩きに精を出してきましたが、この頃、メデイアの「誤報」が相次ぎ明らかになり、謝罪に追われています。
FOXニュースによると、12月8日、トランプ氏はフロリダ州での支持者集会に参加。ワシントン・ポストの記者、デーヴ・ワイゲル(Dave Weigel)氏は風刺の意を込めて、半分が空席状態の会場の写真をツイッターに投稿しました。
これに対しトランプ氏は、9日のツイッターで「Dave Weigel@ワシントン・ポストは私がまだ集会会場に到着する前の写真を載せた。当時数千人が会場の外で入場を待っていた。演説時の会場の写真をお見せしよう。会場に入れなかった人も大勢いた」とワイゲル氏の投稿を一蹴。同時に、記者とワシントン・ポストにフェイクニュースの取り消しおよび謝罪を求めました。
.@DaveWeigel @WashingtonPost put out a phony photo of an empty arena hours before I arrived @ the venue, w/ thousands of people outside, on their way in. Real photos now shown as I spoke. Packed house, many people unable to get in. Demand apology & retraction from FAKE NEWS WaPo! pic.twitter.com/XAblFGh1ob
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年12月9日
ワイゲル氏は後に謝罪の声明を発表し、問題の投稿を削除しました。
かねてから「フェイクニュース」だとトランプ氏から批判されていたCNNテレビも、不当な報道を訂正しました。大統領選中にトランプ氏の長男が「ウィキリークス」から対立陣営である民主党全国委員会(DNC)のメールを秘密裏に受け取ったと報じましたが、実際は公表後に受け取っていました。
長男のトランプ・ジュニア氏は8日、「CNNはフェイクニュースを広めることしかできない」と非難し、報道の撤回を求めました。その後、CNNはようやく報道を訂正しました。
「ロシア疑惑」に関する報道では、ロシアが米大統領選に関与した可能性を示唆する報道をしたABCテレビが「深刻な誤りがあった」と1日の報道を取り消し、記者を4週間の停職処分としました。
また、ニューヨーク・タイムズも10日の紙面に掲載した記事で「大統領は毎日4〜8時間テレビを見る」と報道。これについてトランプ氏は11日、「うそ」であるとツイッターで否定しました。さらに、CNNテレビやMSNBCテレビについても「ほとんど見ないが、どちらもフェイクニュースだと思っている」と付け加えました。
9日のツイッターでは「CNNは悪意のある意図的な間違いを犯した」と批判。さらにCNNは「ニュースでもっとも信頼される名前」をスローガンとするが、「もっとも信頼できない名前」にするべきだと皮肉りました。
Fake News CNN made a vicious and purposeful mistake yesterday. They were caught red handed, just like lonely Brian Ross at ABC News (who should be immediately fired for his “mistake”). Watch to see if @CNN fires those responsible, or was it just gross incompetence?
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年12月9日
CNN’S slogan is CNN, THE MOST TRUSTED NAME IN NEWS. Everyone knows this is not true, that this could, in fact, be a fraud on the American Public. There are many outlets that are far more trusted than Fake News CNN. Their slogan should be CNN, THE LEAST TRUSTED NAME IN NEWS!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年12月9日