まず、下のYoutubeの映像をごらんください。
3歳の女の子が頭に茶碗を載せて踊っているのです。
さすが雑技が発達した中国らしい光景ですが、それにしてもあまりにも可愛いので、何度も見てしまいました。
この舞踊はモンゴル族の踊りで、中国語では「頂碗舞dǐng wǎn wǔ」と言います。
頭に数枚重ねた茶碗を載せて、くるくる回ったりして踊ります。結構激しい動きもあったりして、見ている方も手に汗を握りますが、さすが訓練を重ねていると、茶碗が落ちることはありません。
神韻芸術団(SHENYUN PERFORMING ARTS)の演目にもこの踊りがありまして、現場で見るとやはり迫力があって、すごかったです。モンゴルの踊り(茶碗に限らず、箸の舞など)のほか、チベット族、ウイグル族、イ族などの少数民族の踊りは毎年あるようで、とても楽しみです。
ダンサーの語る頂碗の舞の秘訣
踊り子は、頭の上にミルクティーの入ったカップを頭の上に頂いて、「さあどうぞお客様」。あなたはこんなもてなしを受けたことがあるだろうか?これはモンゴルで数百年前から伝わってきた客人を歓迎する舞踊の一つ「頂碗舞」だ。
この優雅な舞いを見る観客をがっかりさせないよう、お碗を頭上に載せたまま踊る練習をひたすら繰り返す。数え切れないほどの練習を経て、やっと完成。身体のバランスをしっかりと保ちながら、美しく踊れるようになる。
しかし、実は、技は度重なる練習だけでマスターできるものではない。頭のてっぺんが平らであろうが、正真正銘の成吉思汗(ジンギスカン)の子孫であろうが、関係ない。その秘訣は自分の心をしっかり制御することだ。
まず、頭のあらゆる雑念をなくして心を落ち着させること。踊りに夢中になるあまり頭上の碗を忘れてしまってはいけない。一方、おどおどしていていては様にならない。すべては心に任せ、頭上に託そう。最後に、「私ならできる」と言い聞かせる。そうすれば、いつでもこの香り高いミルクティーをお客様に差し上げられる。
ーープリンシパル・ダンサー、アリソン・チェンが語る頂碗の舞の秘訣(神韻公式ページプロファイルより)