中国では6月中旬から豪雨が続き、特に長江流域では深刻な水害が発生しています。
湖北省の武漢市などは街全体が完全に「海」になっています。
湖北省から知り合いによると、親戚なども家の周りが水に囲まれ、外出もできない状態だそうです。
水害は11の省に広がり、5日までに128人が死亡(実際の数字はもっと多い可能性もある)、42人が行方不明さそうです。経済損失も日本円で6000億円ほど出ているとのことです。
こんな中、水害地域をバックに、笑顔で記念写真を撮り、ネットにアップしている女性が物議を醸しています。
武漢市では7月5日夜から6日にかけて、豪雨に見舞われ、街全体が水没しました。
7日の8時の時点で、長江の漢口流域の水位は警戒水域を超えた28.36メートルに達し、1998年の大洪水の時よりも0.24メートル上回りました。
写真でも確認できているように、「黃花磯長江親水平台」(地名)の涼亭(あずまや)がほぼ水に浸かっています。それを背景に、女性が笑顔でポーズをとり、記念撮影をしています。
大陸メディアによると、豪雨の後の武漢は晴れ。すると、多くの市民が「黃花磯長江親水平台」に集まり、長江の水勢をカメラに収めました。特にこのあずまやは一夜のうちにネット上で「人気スポット」となったと報道。
これが物議を醸しているのです。多くのネットユーザーがこのノーテンキな人たちを非難しています。
「深刻な水害で土地を失い、家を失ったのに、メディアとして慎むのではなく、災難を美化するとは」と報道を非難しています。
「三峡ダムは間違っている」
「安徽省の人は家を失って泣いているのに、武漢の人は笑顔で写真を撮っている」
「自分の家がこのように水没したら、こんな笑顔で写真など撮れるのだろうか。悲しくなる」